未来リーディングメソッド「FLP」の創始者 アン・ジルチさんインタビュー Part2

Q.ネガティブな未来が見えることもあると思いますが、それはどのように捉えたらよいのでしょうか?

変えようのない未来については知る必要がないと思うのです。たとえば「死」。人間であれば、死を避けることはできません。時期はそれぞれ違うと思いますけれども最終的には皆が迎えるもの。そういったことに関しては知っても仕方のないこと。しかし、それ以外で人生に起こりうるネガティブな未来というのを、知っておくことはそれを予防したり、改善の可能性を考えられるということでは、情報としてはポジティブなことなんです。会社を首になる未来が見えたとしたら、そうならないため今にできることを考えればいい。変えられる可能性のある未来しか見ない。これがFLPの特徴だと思います。実際に、本でも紹介していますが、クライアントで仲の良い友達と会社を設立して仕事をしようと思ったけれども、未来を見てみたら彼に裏切られて一文無しになっていたので、現実でも調査をしてみたら帳簿をごまかされていたということがわかったということがありました。見る側としたら、とんでもないイベントでも事前に知っておくことで、コース修正をすることで未来もポジティブに変えていけるんです。

Q.FLPでは、時期的なものも見えるのでしょうか?

今の時点でこのくらいの時期で、こういったことが起こるということはもちろん見られます。けれど、未来を見ることで、そのエネルギーを受け取り自分のなかにその意識が生まれて、方向修正をしながら向うことができます。ですから、最初に見た時は5年後だった出来事が、一週間後に起こるというように、未来が早まるということは起きてきますね。

Q.FLPは過去世療法から生まれたものですが、やはり併用することのメリットは大きいですか?

両方を行うことの意味・意義はたくさんあると思います。たとえば、自分にあるパターンが生まれてしまっているとします。過去に凄く貧困で悩んだ方が今世でもお金に困っていて、FLPで来世に行ってみてもやはり経済的な苦労が多い状況にあるとしたら、過去世のなかで生まれてしまったパターンを断ち切ることで未来も変えていくことが可能だと思います。未来で見えたことに対して、それを現実活かしていこうとしたときに過去世療法がサポートしてくれるでしょう。

Q.著書では、未来の人のことを「トランス人」と仰っていますが、今アセンションのなかで私たちの意識も変わってきているのでしょうか。

私たちは今、ますます高度な意識を持っていく人と、それとは逆に退化していく人に二極化されています。本でもお話していますが、トランス人はお金というものへの価値観が変わってきています。ある時、「お金はどうなっていますか?」という質問を投げたら、「それって何?」みたいなことが返ってきたんです。未来の地球ではお金というものは使われていない状況になっているんです。仕事も、もっとその意義をもってその仕事に取り組むような環境で、お金を得るということとは直結していません。物質的な欲や執着とは確実に離れていますね。とはいっても、物質がいらなくなるわけではない。もちろん寝心地のいいベッド、大きなテレビがあればいい。けれど、それを得るために執着して努力するということではないんです。物質的に豊かなことが、イコール幸せではないということがわかってきていますよね。スウェーデンは世界で一番高い生活基準を持っているということですが、同時に世界で一番自殺率が高い国でもあります。
新しい靴や車は、5分くらいあなたを幸せにするかもしれません。けれど、すぐに「次にはこれが欲しい」という新しい欲求に変わっているでしょう。

今回のお話を聞いて、幸せの基準というのは人それぞれ違うと思うのですが、自分個人のことだけではなくて、多くの人の幸せも同時に考えられる。そして、今のことだけではなく長いスパンで物事を考える、そして“足りる”という感覚と感謝する気持ちを持つ。これが幸せの秘訣なのかなと思いました。ありがとうございました。

<Profile>
アン・ジルチ
ロンドン出身。世界中にクライアントを持つ、サイキック、著者、セミナーリーダーであり、未来を自分で体験する画期的な手法「フューチャー・ライフ・プログレッション(FLP)」の考案者。現在唯一のFLPセラピスト・トレーニングを世界各国で提供し、企業に対するコンサルティングやトレーニングも行っている。多数のテレビやラジオ番組にも頻繁にゲストとして出演している。
http://www.futurelifeprogression.co.uk/jp/
http://ameblo.jp/flp-japan22/(日本窓口 カーンドーフさかやさん ブログ)